HSP.うつ病の私が2児のママになった

HSP、うつ病の私が年の差姉妹のママになったら大変なことになった

特別お題「今だから話せること」

 

特別お題「今だから話せること

我が家の次女のことについて書こうかなぁと思います。

うちの姉妹は歳の差が9歳あり、常にベッタリくっついている仲良し姉妹。

今だから話せますが、次女を妊娠、出産するまでの道のりは長くつらいものでした。

まず、長女を若い時に不妊治療の末妊娠した私。知らない土地での妊娠、出産は心細いものでした。

昔からの友達はまだ大学生だったり、社会人1年目だったりして相談出来る相手は居なくて、肝心の旦那は激務の為、帰宅が遅い。

それでいて、長女はミルクは飲まない、離乳食も食べない、なかなか歩かない、お喋りも遅い。

人見知り、場所見知り、なんだったら旦那見知り?もあり、常に私がいないと泣いているような子でした。保健師さんに相談に行ったり、習い事をして人見知りを克服させようとしたりしていました。

 

今成長して、わかったことはとてもおっとりマイペースな子だったということ。

当時は何で泣くの?何で歩かないの?何で他の子みたいにお喋りできないの?と不安と焦りがあり、常にツラい気持ちで子育てしていました。

長女が幼稚園に入る年齢になると、周りのママはちらほら2人目を妊娠する方が増えてきました。

ようやくお喋りが上手になり2人でカフェに行ったり、本屋さんに買い物に行ったり2人で過ごす時間がとても楽しく苦でなくなりました。

当時長女は幼稚園のお友達の妹ちゃんをとても可愛がっていて、一度「兄弟がほしい?」と聞いたことがありましたが、長女はうーんわからないと言っていました。私はまだ若かったこともあり、2人目はまだいいかなぁと思っていました。

長女が小学校にあがると、一気に手が離れ2人目を考えるようになりました。

2人目を考え始めてから半年間授かることは出来ず、不妊治療を始めました。

電車で婦人科に通い、まだ保険がきかなかったので多くのお金を使いました。妊娠出来なかった度に泣きました。また婦人科に行き治療をし、お金を払い、妊娠出来ずまた泣く。数ヶ月で私の身体と心は悲鳴をあげました。

努力しても報われないことがあると、人生で初めて思いました。

ストレスで不整脈が出始めました。

期外収縮といい、脈が1~2拍飛んでしまう。脈が飛ぶのが続くと苦しくて仕方がなく、循環器内科を受診しました。循環器内科の先生によると、妊活中に出せる薬はないとのこと。

ちょうど世間では新型コロナウイルスがじわじわと蔓延し始めたことと、不整脈が心配だということで、不妊治療を一度やめました。

今だから言えるけどもうやめてしまいたかった。でもやめたくなかった。

複雑な思いでした。

 

不妊治療のストレスがなくなった頃、2人目を妊娠することができました。

旦那も母も大喜びでした。私は喜びと共に不妊というストレスから解放され安心感もありました。

安定期に入り、長女のお誕生日にお腹に赤ちゃんがいることを伝えると、長女は生まれて始めて、嬉し涙を流し喜んでくれました。

本当は兄弟がほしかった、一人っ子は寂しかった、赤ちゃんができたなんて嬉しすぎると、号泣でした。長女のこんな姿を見たことがなかったので、驚きと喜んでくれて嬉しい気持ちとごちゃ混ぜで涙、涙のお誕生日になりました。

 

 

順調にお腹が大きくなり、新年を迎えた1月1日。

一生忘れられないお正月になりました。

洗濯物を2階のリビングから1階に持っていこうと階段を降りる途中、足を滑らしそのまま落下。最初は何が起きたかわからず…じわじわと痛みと現状を理解できる頃には泣いていました。旦那が飛んできてすぐに病院へ。

移動中も涙が止まらず、長女も心配顔。

病院につくとすぐに車椅子に乗せられ、泣き続けている私を看護師さんは大丈夫だからと励ましてくれる中、エコーで赤ちゃんを確認してもらいました。

無事元気に動いている姿を見て安心でまた涙。

人生で一番バタバタしたお正月でした。

 

その後は何事もなく明日で妊娠9ヵ月となる日の夜。ズーンとした痛みがお腹に走りました。

寝ようとしても痛い。なんとか一晩耐え、翌日一番で病院へ。

あと1ヶ月。1ヶ月はお腹にいてもらわないと困る!と思って念のための受診でしたが、そのまま緊急帝王切開へ。

暖かい春の日に小さな小さな女の子を産みました。

つらくてやめたかったけど、やめられなかった不妊治療。不整脈。コロナ。長女への報告。お正月の落下。

小さな小さな命に出会えた瞬間すべてが走馬灯のようによみがえり

「会いたかったよ。ずっと待ってたよ」と声をかけました。

赤ちゃんは1ヶ月、私は10日間の入院。

NICUに入院している赤ちゃんに会えるのは、1日1時間だけ。その1時間、小さな小さな手を見るだけで幸せが溢れ出るようでした。

コロナもあり、お見舞いは禁止で長女には寂しい思いをさせてしまったけれど、赤ちゃんに会える日を楽しみに待っていてくれました。

 

次女が退院し、走って学校から帰ってきた長女。

少し恥ずかしそうに妹の頬っぺたを触る新米お姉さんは愛おしい姿でした。

 

次女がまもなく2歳になりようやく落ち着いた今だから、つらかった不妊治療、ドタバタした妊娠から出産を振り返ることができました。