オススメ本「最後のページをめくるまで」
うつ病ブログと平行して私が読んで面白かった、オススメしたい本紹介したいと思います。
「最後のページをめくるまで」水生大海さん
注意!絶対にページを後ろからは読まないでくださいの文字に惹かれ購入。
どんでん返し系のミステリーが大好きなので、ワクワクしながら読みました!
5話の短編集で子育て中の私の隙間時間にぴったりでサクサク読むことが出来ました。
01 使い勝手のいい女
主人公の葉月は男に振り回され、押しの強い友達に振り回され、断るのが苦手なのか自分の意見を通すことができない。
そんな中にも葉月の黒い感情が描かれていて、つい葉月を応援してしまいそうになりました。
最後のページはネタバレになりそうですが、全員なんだかなぁーと人間のイヤな部分が垣間見えた気がしました。
02 骨になったら
主人公は花沢という医者。
奥さんの葬儀から話しは始まり、花沢は奥さんを殺していた。
自殺に見せかけて…
子供を自損事故で亡くした奥さんは病んでいた。
何度も自殺未遂をし、失敗をしては実姉や花沢を心配させていた奥さんはなぜ旦那である花沢に殺されたのか。
奥さんのご遺体を見た花沢の従兄弟の一言
「あれ?でも桜子さん、顔、少し違わない?」
の一文にゾクッとしました。
棺に眠っているのは奥さんのはず。
結末の前に真相がじわじわとわかってくると、読むスピードアップ!
あっという間に読めちゃう作品でした。
03 わずかばがりの犠牲
ニュースでもたまに話題になる、詐欺のお話。
息子さんが事故で…痴漢で…と相手を慌てさせ、弁護士費用やら、示談金やらを騙しとる詐欺。いわゆる、受け子をしている大学生の主人公。
両親を事故で亡くし、なんとか遺産で大学生に通うも留年してしまい、大学に払う費用が足りなくなり、詐欺に手を出してしまう。
そんな中、出会った一人の老人。
老人との交流で詐欺から手をひくのかなぁーと思いきや、まさかの展開!
一番、先が読めなかった作品でした。
04 監督不行き届き
主人公の前に突然現れた、旦那の浮気相手。
旦那と結婚したいから別れてくれと一方的に言われて困惑する主人公。
キャリアウーマンで一人息子がいて頭が切れるお母さん。私とは正反対なお母さん像だけど、旦那に浮気され、突然その浮気相手に別れてくれって言われたらって想像しただけで、ぐったりしました笑
しばらくすると姿を消す旦那。もう煮え切らない旦那にイライラ。ハッキリしなよ!と思いつつ読んでいくと、話があらぬ方向に進んでいく。
あれ?小さな違和感と共に真実を明かそうとする主人公。とにかく浮気相手の女の人がムカつきます笑
05 復讐は神に任せよ
息子をひき逃げで失った主人公。
運転していた加害者の家族の住んでいるマンションに引っ越しをし、じわじわと圧をかける。
主人公には実は犯人は他にいるのではないかと言う疑念があり、自分で調べようとする。
加害者家族、隣に引っ越してきた隣人、悲しみと怨みでいっぱいの主人公。
結末が一番怖かったお話でした。ゾクッとしてイヤーな汗がでました。
自分と共通点が多かったからかな。
共感しつつ、でも批判的な考えもふつふつと沸いてきて、色々考えさせられる作品でした。
5話とも面白かったです。
すべてどんでん返しなお話なので、お好きな方はぜひ!